散文誌

日記・小説

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ここがどこなのか分からない。なぜ走っているのか分からない。前方の暗闇を侵食するように、背後から暗赤色が迫り来る。炎にも似た揺らめきは、踊っているかのようだ。

悲鳴と怒号が飛び交い、それに折り重なるようにして耳を聾する衝撃が、只事ではないことを認識させる。混乱に陥ったのであろう人々が、視界をうるさく遮っていった。

腰を抜かし立ち上がれない者。やみくもに逃げ惑う者。呆然と立ち尽くす者。それぞれの混乱ぶりが、異常事態だと告げている。なにが起こっているのか分からない。そのことが恐怖を生み、混乱に拍車をかけた。

ただただ前を向いて走った。足元を揺らめく暗赤色は、変わらずぴったりと後を付けてくる。走ってさえいれば振り切れる。頭はそのことで一杯だった。鼓動が脈打つたび、発汗の雫が五体を滑っていく。

赤い恐怖から逃れるために暗闇へとひた走る。そのことにどこか不安を覚えたとき、ふっと頭上に何かが翳った気がした。目を上げると、とてつもなく巨大な何かが迫ってくることに気づき、次の瞬間、


はっと目が覚めた訳なんだな。びっしょりと汗をかいた体が、血塗れではないと気づくまでにしばらくかかった。それほど夢に囚われていたんだろう。普段、夢はみても内容まで覚えてないことが多いのに、こういう嫌な夢に限ってよく覚えているのは何故なんだろう。記憶のメカニズムがどうなってるのかなんて知らないけど、嫌な出来事ってのは好い出来事より記憶に残りやすい気がするんだよね。その事と関係があるのかどうなのか、ちょいとググってはみたものの、学術的な記述ばかりで目が滑る。まったく頭に入ってこない。こういうなに、あかでみっくな文を読むたび思うんだけど、まず結論を馬鹿でも分かるように平たく書いてくれないかな。そのあとで存分に専門用語を駆使してつらつらと書き連ねればいいとぼかぁ思うんです。その方が馬鹿に優しい。馬鹿に優しく。馬鹿に優しいなお前。

作戦名:馬鹿に優しく
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