散文誌

日記・小説

Sort by 07 2009

Category: 小説  

子供の頃、闇にはとても恐ろしいものが潜んでいると、祖母は言っていた。それを聞いた私は、怖がりながらも、色々な怪物を想像したものだった。ミイラやバンパイア、ゾンビや死神等、その日見聞きした事によって、怪物は様々に形を変えた。あの頃はとても怖かった闇が、今は私の唯一の友となっている。怪物などいない、闇と私だけの檻。いや、私が怪物なのかもしれない。

この広い世界で、孤独を感じる人間は何人いるのだろうか。百人?千人?一万人?もしかしたら、誰しも感じたことはあるかもしれない。

でも、本当の孤独を―――暗闇に閉じ込められ、身動きできず、話す事すらできない、真の孤独を味わった人間は、私しかいないだろう。私はそれを、冷独と呼んでいる。

私の小さな世界に冬とともに訪れ、過酷で残酷な運命へと導き、やがては死ぬことすらできない身へ変事させたあの出来事が私を暗黒に閉じ込め、そして人権という名の偽善が造り上げたこの邪悪な代物が、私を生き永らえさせている。
死ぬことはできないのだ。私の生死は、私の意志でどうこうできるものではない。あれを破壊することができれば、私の意に反して生にしがみつく忌まわしい肉塊の息の根を止め、この暗黒の檻から抜け出せるのだろうか。

いや、そもそも私は生きているのか、死んでいるのか?考える事はできる。聞き事はできる。眠ることはできる。しかし、それ以外は何もできないのだ。体を動かすことも、見ることも、話す事もできない、この他人から見れば死人も同然の私が、人として生きていると言えるのだろうか。

ここにはあの悪魔ども以外、私のもとへ来る者はいない。記憶と闇に慰めを求める無為な日々には、もううんざりだ。既に月日の感覚はない。どのくらいこの檻にいるのか。私はいつになったら死ねるのか。怪物どもはどこにいる。死神はいないのか。

もう私は死んでいるのかもしれない。ここは地獄か、天国か?死後の世界とはこんなにも孤独なものなのだろうか。何故、私だけなのか。私より前に死んだ人間はどこにいるのか。別の檻に入れられているのか?
私は知りたい、私は―――





・・・光が見える。小さな、星のような瞬き。明滅するその儚げな輝きに魅とれていると、それは徐々に輝きを増して広がっていき、片手で掴めそうな大きさになって初めて、明滅だと思っていたそれが、影だと気付いた。球状に輝く光の中から、半ば光を覆うように、漆黒の影は出てくる。
次々に出てくる影が光を闇に変えながら、微かな足音とともに、こちらへ近づいてくる。
影は数を増して光の球をいびつな形に変え、今では亀裂の入った壁から差し込む光のように見える。いつしか、微かな声も聞こえ始めた。

「だ・・・ら、こん・・・ましょ・・・・・」
「わか・・・かん・・はしょくぶ・・・・・・」

「かわ・・・どう・・・い・・・・・・」

「し・・・・・・な・・・・・・」

断続して聞こえる影の声は、足音が弱まるとともに不明瞭になり、やがて聞こえなくなった。その間も、影は光を覆っていき、今はもう、星のような瞬きにしか見えない。そして―――





目が覚めると、そこは闇だった。
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Category: 小説  

バートン氏と死の病

ジョーダン・パードン氏をご存じだろうか

あのインディジョーンズのモデルといわれている人物である

アメリカの民族学者兼冒険家である彼は、その50年に及ぶ生涯をインディアンの為に費やしたといっても過言ではないだろう

アーケイディアンの風習が色濃く残るバイユーに生まれた彼は、幼い頃両親を事故で亡くし、有名なシャーマン(バイユーではトュレテールと呼ばれている)だった祖母に引き取られた

シャーマンとは、簡単に言えば病魔を取り除く特別な才能を持った人間の事であり、その才能は成長するとともに自然に身につくもので、遺伝によって受け継がれるといわれている

彼にはシャーマンの才能は受け継がれなかったが、幼い頃から祖母の不思議な力を見てきた為だろう、彼にとって魔術的な力はごく親しい存在だった

だが大人になるにつれ、彼には当然の存在だった魔術は、その素養も見聞も無い一般人には懐疑的にみられている事を知ることになる

後に彼は当時を振り返り、

「実際に見もしないのに、科学的に証明できない魔術など信用できない、と言う彼らの偏見に満ちた許容の狭い頭には、失望し憤慨した」と語っている

その時の悔しさがきっかけで、世に魔術の信憑性を高め、弘めようと学者を志すようになった彼は、オカルト関係のライブラリーで有名なミスカトニック大学に入学した

時とともに知識を蓄え、やがて大学を卒業した彼は、各地に遺る魔術的な民話や風習を収集する旅に出る

その旅の途中、彼は様々な怪事件に遭遇するのだが、長くなるので省き、ここでは彼が志半ばにして早逝する原因となった最後の事件をご紹介するに留めしよう

尚、詳細を知りたい方は彼の話集「シャーマニズム」をご覧いただきたい

彼の最後の事件の舞台となった場所は、カナダはオクラホマ州アルゴンキン地方にある、ウーンデットニーの森と呼ばれる森林だった

15万平方メートルという、東京ドームが三棟は入る広大な森林の周りには湖が広がっており、その特殊な地形から、陸の孤島とも呼ばれている

その森の中には先住民族であるアルゴンキン語族の一部族であるクリー族の集落があり、慎ましく暮らしていた

彼らにとって恵みを与えてくれる森は神に等しく、神聖なものだったのだが、ある者の出現によって、その信仰にも均しいしきたりは変わってしまう

歴史を振り返れば解る通り、どんな民族にも異端者は現れるものである

事件の起こる百年ほど前のこと、代々のシャーマンを輩出してきた家系に、その異端者は生まれ、ピサロと名付けられた

当代シャーマンであるピサロの父は、初老に差し掛かった年齢で得た初めての男子に喜び、他の子供達がそろってシャーマンの力に目覚めなかった為か、期待も大きかったのだろう、ピサロを赤子の頃から後継者として育てようとしたため、家族から窘められた、という

そんな父の願いを精霊は聞き入れたのか、幼い頃からピサロはシャーマンとしての素質を発揮し始め、その素晴らしい才能を目の当たりにした周囲の大人達から、精霊の子と持て囃されるようになる

まるで王子のように大切に育てられてきたピサロが、15歳を迎えた時、父である当代シャーマンが亡くなった

アルゴンキン語族の間では、シャーマンは族長も兼ねる終身職務であり、シャーマンとしての力を使うのを許されるのは、当代シャーマンと後継者に指定された人間のみ、と定められている

それは、シャーマンを増やし、精霊の力をむやみに借りれば、精霊の怒りを受けると彼らは考えていたからであり、族長を兼ねるのは、精霊から予言を授かる者として、部族の安寧を図る上で好都合だからだ

シャーマンとしての能力、人気から、ピサロは自分が次のシャーマンに就くと、信じて疑わなかった

だが、ピサロが生まれる前の後継者だった父の弟、ピサロにとっては叔父に当たる人物が、自分こそ次のシャーマンに相応しい、と主張し始めたことによって、事態は変転を迎える

最初の内は、ピサロ側が優勢だったのだが、叔父がピサロの若すぎる年齢を逆手にとり、若者に部族の未来を背負えるのか、と言い出すと、大人達は徐々に叔父に賛同し始め、それを見たピサロが自己を通そうとすればするほど、思慮の浅さ、許容の狭さが目立つ悪循環に陥り、とうとう叔父がシャーマンに就くことが決定してしまった

しかし、子供の頃からなにかにつけて持て囃され、挫折を経験したことの無いピサロには、自己の主張が覆されることにどうしても我慢がならず、部族の反対を振り切り、取り巻きの若者達を連れて自分の部族を作ってしまった

叔父側としては、ほとぼりの褪めるのを待つ所存だったようだが、ピサロ側が縄張りを広げようとし始めたために、そうもいかなくなる

最初は言葉によるいがみ合い程度のものだったのだが、次第に暴力へとエスカレートし始め、とうとう、血気盛んな若者の一人が、叔父側の人間を誤って殺してしまい、対立は決定的に深まってしまった

それからは、血で血を洗う抗争の始まりである

若者を中心に体力で勝るピサロ側だったが、いかんせん数に差がありすぎた

劣勢に立たされたピサロは、シャーマンの力を駆使し始める

その強大な力を前に、逆に劣勢に立たされた叔父側は、他部族の族長達に呼び掛け、連合を結成する

多勢に無勢の四面楚歌に追い込まれ、恐慌に駆られた若者達は、ピサロに降伏を求めるのだが、敗北を認められないピサロは、禁忌とされる悪霊ウェンディゴの力を借り、若者達を死兵へと仕立てあげてしまう

ウェンディゴとは、アルゴンキン語族に伝わる、氷の精霊の名である。人間に憑依し、人肉を好んで食する悪霊であり、憑依された者は、次第に精神がウェンディゴそのものに変異していき、人肉を喰らうことのみに執着する人非人と化す、という

その常軌を逸した悪魔のような所業に、ピサロはいつしか、アルゴンキン語で悪魔を意味するデスを冠付け、デス・ピサロと呼ばれるようになる

そうしてウェンディゴと成った若者達は、槍で貫かれても、弓で射ぬかれても、死ぬまで動きを止めなかったという

その地獄絵図のような光景に、アリア・スタークの名言「恐怖は剣よりも深い傷をつくる」という言葉通り、恐慌に陥った連合部族は、不可侵条約の名の基に静観していたカナダ政府に救援を求めた

銃火器を手にした軍人達を前にしては、さしもの人非人共も歯が立たず、銃弾を浴びては次々に倒れていくなか、デス・ピサロは全く前線に姿を現さなかった

後ろに死体の山を残した軍人達がピサロの集落に踏み込むと、広場の中央に、仲間の死肉を貪りながら恍惚の表情を浮かべるデス・ピサロを発見した

邪悪な意図で魔法をかけた反動により、ウェンディゴに成ってしまったと思われる。将来を渇望された人間の、私利私欲に走った、哀れな末路といえよう

それを見た軍人達はすぐさま発砲し、デス・ピサロの息の根を停めたのだが、その際、軍人達はデス・ピサロの背後に、一瞬、奇妙なものを見たという

ある者は身の丈三メートルを越える毛むくじゃらの巨人を見たと言い、ある者は体中に目が付いた小人を見たと言う

不思議なことに、皆様々なものを挙げ、誰一人合致する者はいなかった

それが一体なんだったのかは分からない、が、幻覚ではないことだけは確かだろう

これが歴史上最後といわれる、政府とネイティブ・アメリカンの最後の衝突「ウーンデットニーの惨劇」と呼ばれるものの全貌である

この陰惨な出来事を契機に、クリー族のしきたりは一変する

激しい戦いのせいで荒廃した森の再生を願い、解き放たれた悪霊ウェンディゴを鎮め、ウェンディゴと成ってしまった憐れな霊魂を供養するようになった

平和は訪れたかに見えたのだが、祭事を司るシャーマンが奇妙な病に罹るようになる

初期は自覚症状のないこの病は、進行すると、やがてその人物は通常の食物を一切拒絶するようになり、会話や身嗜みといった、生活に不可欠な能力を喪失する

そして体が内側から凍えるような感覚と、めまぐるしい気分の変化に苛まれるのだが、このような状態に陥った者は、厳重に拘束されねばならない

放っておけば、家族や隣人を襲い、その肉を喰らいかねないからであり、有効な治療法の無いこの病に罹った者は、殺すしかなかった

そう、つまりウェンディゴに憑依されたのだと思われる

数年に一度、シャーマン達はこの病(憑依)で命を落とさざるを得なくなり、クリー族にとってのシャーマンは、一種の人身御供のような存在となってしまう

そうして月日は流れ、緩やかに滅亡へと進むクリー族の下に、ジョーダン・パードン氏はやって来た

ここからは、あまりにも情報が少ない為、詳細を書くことはできず、結論のみとなること、ご容赦願いたい

彼はウェンディゴに憑依されながらも、クリー族を救うためだろう、森を焼き払うことによって悪霊を浄化しようとした後、「私は、私自身が死ぬ前に、私を殺さなければならない」そう手記に書き残し、彼は自殺を遂げる

彼の死後、その手記に掛かれた内容によって、クリー族に関する問題が大々的に報道されることになる

その奇妙な病魔の事を、デス・ピサロが駆使した悪霊、ウェンディゴからとり、ウェンディゴ病と呼ばれるようになった

クリー族は森を離れず、森の再生に努めているという

森を焼き払ったことにより、ウェンディゴ病は無くなったのかどうか、その判断を下すのは時期焦躁だろう

ただし、今の所は発症していないようである

これで、この話は終わりであるが、一度、考えてみてほしい

ウェンディゴ病が、地域社会の異常行動の一種か、それとも本当に悪霊による憑依なのか、を




長くなったが、ここまで読んでくれてありがとう

最後は、パードン氏が演説などで頻繁に使用していた名言で締め括ろうと思う

彼の偉大なる功績に感謝し、冥福を祈って



「私の名前はジョーダン・デス・Par-don。真実は我が名の中にある」
Category: 日想  

人間とは元々怠ける生き物だ

動物は、行動することによってエネルギーを消費する生き物である。人間以外の動物は、本能に従って欲望を忠実に処理しようとするため、エネルギーの消費に迷いがない。何故なら、多くの場合、その欲が生死に直結するからだ。

だが人間の場合、原始時代はともかく、文明の興りから現代まで、その高い知能が社会という枠を創り、生活様式、水準を高め続けてきたせいで、様々な欲に縛られ、限りあるエネルギーの消費は多目的にならざるを得なくなった。

社会に生きる人間は、十人十色と言われるように様々な欲を持っていると思われるが、その欲の中でも、もっとも猥雑で、必要かくべからざる欲は、生活に関する欲だろう。

仕事等の生活に関わるエネルギーの消費は、生活水準を保ちたい、または高めたいという欲に衝き動かされて費やされる。だが、困難な事、気にそわない嫌な事を実行するには、膨大なエネルギーを消費しがちだ、という事実は、社会の荒波に揉まれて久しい社会人には周知の事と思う。

それゆえに、仕事が終われば帰宅し、ゆっくりしたいと思いがちな社会人の中でも、独り身の人間は、帰宅後家事を済ませようと思うのだけれど、仕事に膨大なエネルギーを費やし、疲れ果てた身をさらに鞭打つような行為は、明日の仕事に影響を及ぼす可能性が高いと愚考し、明日以降に延ばす場合が多々あるのではないだろうか。

率直に言えば面倒臭いだけであり、サボればサボるほど負担は高くなるという事も、毎日家事を済ませば負担は軽いという事も、判っているはずなのに、この「面倒臭い」という魔法に罹ってしまえば、どんな人間も止めざるを得なくなるという事実は、あの高名な関口氏も同意しているところである。

そして、社会の底辺で辛うじて生活している俺はというと、この面倒臭いという魔法に常日頃から晒され悩まされている状態、つまりもうそれは病のレベルにまで高まったメンドクセ病とでも言うべき精神病にどっぷり浸かったダメダメ人間として、怠惰な生活を送っていたのだが、そんなある日の夕方、仕事から帰って来てポストを見ると、「居住者の皆様へ」と書かれたお知らせが入っていた。

何だろうと思いながら、家に入り、紙を広げて読んでみた俺は、そこに書かれた驚愕の文に、度肝を抜かれた。

思わず目を擦り、見間違いではないかと、目の錯覚ではないかと、何度か確認するも、しかしその恐るべき文は変わらずそこに載っていて、それはまるで罪の宣告を突き付けられた受刑者のような気分だった。

その文はこう書かれていた。

「―――マンション改修工事に伴い、著しく損傷の目立つバルコニーの手摺りを撤去させていただきます。その際、バルコニー内に物が置かれた状態では工事に支障をきたす恐れがありますので、今月末までに移動のほど、お願い申し上げます」

改修工事そのものについては大いに結構だが、バルコニーの件に関しては声を大にして止めてくれといいたい、叫びたい!何故なら、あそこはここ数年の間に、壊れて使えなくなった物が山と積まれているのではずだからだ。想像するだに嫌なこの展開に寛ぐ気分ではなくなった俺は、バルコニーの状況を確認しようと、恐る恐る歩み始めた。

この冬の季節、窓はあかずの扉と化し、洗濯は年中部屋干しで布団も干さず、今年は一度もバルコニー内に足を踏み入れた事はない。そもそも最後にこの我が家の秘境へ入ったのはいつだったのだろうか?はっきりとは思い出せないが、バルコニー内がごみのジャングルと化しているのは間違いないだろう。
今度捨てよう、後で捨てようと先送りにしてきた問題が、一気に表面化したこの嫌な事態に、憂鬱になりつつも、俺の中のボジティブエンジェル、麗しのメリージェーンはこう告げていたのだ、メンドクセ病を克服しろという神の啓示なのかもしれないよ、と。
しかし俺の中のネガティブデビル的な部分を受け持つヴェノムはこう囁いていた、騙されるな、これは大家の陰謀だ嫌がらせだ当て付けだ、と。

そんな馬鹿げたことを考えているうちにとうとう秘境への入口にたどり着いた。締め切られたカーテンの隙間からは夕日が漏れ、薄闇に閉ざされた部屋に、黄金の光を投げ掛けている。
俺はカーテンに手をかけるものの、この先に待ち受けているであろうゴミのジャングルを想像すると躊躇してしまった。
出来れば見たくない、やりたくない、けれどやらなければならない、そんな相反した思いにドキがムネムネ、もとい緊張しはじめた俺は、この現実から逃げ出したくなった。
そのチキンな想いは徐々に高まり、心があらぬ方向へと浮遊するうちに、俺は現実からどんどん遠ざかり、そしてそのあまりにも高まった強い想いが、俺に幻覚を見せ、必要な時、必要な者の前に現れるというあの妄星を出現させた。
その毒々しくも淫らな輝きに魅入るうちに、いつしか妄想の世界へと誘われ、そこには―――そこには、筆舌に尽くしがたい光景が広がっていた。
その桃源郷にも似た妄界で俺は色々と楽しいことをするのだけれど、それもやはり筆舌に尽くしがたい行為であり、なにより全く関係のない話である為省くことにする。
しかし、このサキュバスが紡ぎだしたような甘美な夢から抜け出すには、並大抵の努力ではなかった、と俺自身の為にも言っておかなければならないだろう。
なにせ、妄界へと掠われた我が心を取り戻すスピリチュアルバトルは、言うならば筋斗雲に乗れるようになるまで邪気を掃うような、不可能に挑戦する過酷な戦いだったからだ。
その戦いで精神エネルギーを使い果たした俺は、猫型ロボットどらいもんを召喚しようとするも、なんてことだろうエネルギーが足りないことに気付いた。やはり自らこの難題に対処するしかないのか。

ふと気付くと、カーテンの隙間から差し込んでいた夕日は既に消えかかっており、部屋の中は闇に支配されようとしている。
天井に近い壁に掛かれた蛍光時計を見ると、半刻ほど時間が経っていた。妄想という名の重力に引かれすぎた結果、貴重な時間を無駄に費やしてしまったことに、俺は怒りを感じるとともに、妄力の吸引力に慄然とした。
俺は酔いを醒ますように頭を振り、乏しい理性を総動員して妄想をシャットアウトしつつ覚悟を決めると、カーテンを一気に開いた。
するとそこには、目を覆いたくなる惨状が広がっていた。普段、戦争又はホラー映画ぐらいでしか頭に浮かばないし使わないこの言葉を、まさか我が家のバルコニーで経験することになろうとは夢にも思わず、世界広しと言えども俺だけなのではないか、なんて思いつつ、何かいやらしい生物が潜んでいそうなゴミのジャングルを改めて見渡す。

テレビ、冷蔵庫、炊飯器、火燵等が所狭しと置かれたその光景を見ると、きみまろ風に「電化製品のバーゲンセールや?!」何て言いたくなったけれど、虚しさに包まれそうだったからぐっと堪え、さてさてどうしようかと考えていたわけなんだけれど、ああ、なんてことだろう、ここへきて俺の中のメンドクセ菌が活動し始め、書記意欲を削ぎだしたために、なんかどうでもよくなったよママン。
ここまで長ったらしく意味不明な事をだらだら書き綴ってきたんだから、最後までグダグタ書こう、とも思うんだけれど、その度にメンドクセ菌にやられちゃうんだから仕方ないというか、俺的にはどうしようもない、災害に遭った被災者の気分なんだよね。
まあでも、クソメンドクセーけど結果どうしたのかを書いとくべきかな。

エネルギー切れをおこしかけた
しかし後日ちゃんと処分終了
予想外の費用に若干驚いた

とまあこんな感じだな。そもそもブラックホール式ごみ箱でもあればこんなめんどくさい事しなくてもよかったのに頑張れよ科学者ども。いや、その前にどこでもドアが先か。世界中何処にでも行けるなんて正に夢のようだよ。でも、んなもんが出来る頃にはとっくの昔に死んでるんだろうけどね。あー、虚しい・・・
Category: 日想  

今年初日記を晒しちゃう【むしょうに初夢】

個人的に散っ々だった2008年も終り、2009年を迎えるにあたって、新年の抱負でも書こうかと思ったが、悩んだ末、記念すべき初日記は長年成し遂げられなかった俺の見果てぬ夢について語ろうと思う

そもそもの始まりは、まだ保育園に通っていた頃にまで遡る

純粋無垢な幼児だった俺は、他の園児達がウルトラマンや仮面ライダーに憧れるなか、戦隊物ヒーロー、ゴレンジャーに夢中だった

赤や黄色に色分けされた、今思い返せば全身タイツにブーツ、ベルト、フェイスマークを付けただけの簡素な戦闘服を身に纏い、正義と友情を武器に五人で戦うベタベタな勧善懲悪物だったが、当時の俺は、番組が始まるとテレビにかじりついて、てこでも動かなかったらしい

そんな俺がある日、腹を壊して保育園を休んでいたときの事

病院に行って診察してもらい、母と一緒に、父が勤め、管理人をしている社員寮(昼間は母が管理人をしている)に行くことになった

うちは俺を含めて子供六人の八人家族だった為、六畳二間の管理人室では狭苦しく、近くのアパートを借りて半々に(年長組は父と社員寮に、年少組は母とアパートに)わかれて暮らしていた

俺は下から二番目だったから、夕御飯や、休日の食事等のとき以外はアパートにいたため、寮で過ごす事が少なく、平日の昼間で社員のいない、来客もほとんど無い木造長屋の静まり返った寮は、母が一緒に居るとはいえ、少なからず恐怖を感じていたのを覚えている

薬をジュースで流し込み、横になった俺は、母とおしゃべりしたり、玩具で遊んだり、テレビを見たりして過ごしていたが、薬が効かなかったのか、度々トイレに連れていってもらった。
一人で行けないほど腹痛が酷かった訳じゃ無い。L字の形をした寮は共同便所で、管理人室とトイレはそれぞれ末端に位置しており、トイレまでの道が長かったのと、アパートが水洗だったのに対し、寮はボットン便所で怖かったからだ

そうこうするうちに時刻は夕方になり、母は弟を迎えに家を出、俺はゴレンジャーを見ていた

物語も終盤を迎えた頃、腹が痛くなりだしたが、最後まで見たかった俺は我慢に我慢を重ね、エンディングテーマが流れる頃には限界ぎりぎりだった

もうダメだこれ以上は!そう思った俺はトイレのお供に掌サイズのゴレンジャー人形を持ち、大急ぎで部屋を出た

歩いて一分もかからない、せいぜい二、三十秒程の長さを、ボットンへの、漏らすことへの恐怖に怯え、全力で脱兎の如く走りに走る

トイレに駆け込み、なるべく下を見ないようにしながら、ズボンを脱いだ瞬間、肛門という名の防波堤に辛うじてせき止められていた¨もの¨は、人の生理現象が生み出す最も大きな音を響かせながら、暗黒の闇へと落ちていった

間に合ったことへの安心感、そして溜まりに溜まったものを放出する開放感のせいだろうか。弛緩した俺の意識、筋肉は、手の中にゴレンジャーがいることを忘れ、手放してしまった

カツン、と乾いた音がした時、反射的に下を見ると、ゴレンジャーが逆さまに暗黒へと吸い込まれていくところだった

助けようと手を伸ばしかけたが、その時にはもう手遅れ、お気に入りの玩具を失った俺はパニックに陥り、恐怖も忘れ、何とか助けようと穴に手を入れてみるが、まったく届かない

糞便に塗れた手で便器を外そうとしたり、用具入れにあったデッキブラシを突っ込んだり、色々やるも無駄なあがきだった

その時の絶望感は今でも忘れられない。ボディーチェンジに失敗したギニューよりも深い絶望を感じた、と云えば判りやすいだろうか

とにかく俺は諦め切れなかった。母なら何とかしてくれると思い、手も洗わずケツも拭かずに管理人室へと急ぐ

長い廊下を駆け抜け、管理人室前の勝手口に着くと、ちょうど学校から帰って来たのだろう、兄が靴を脱いでいるところだった

兄は俺を見るなり驚きの表情を浮かべ、次いで俺のひどい有様を認識するやいなや、汚らわしいものでも見るかのように顔をしかめ、

「洗ってこい糞野郎」

みたいな事を言っていたと思う

しかしパニックに陥っていた俺はゴレンジャーを救出する事しか頭になく、兄を見て気が緩んだのだろう、半ベソで駆け寄りながら、

「ゴレンジャーが死んじゃう」

「助けないと!助けないと!」

と、泣き叫んでいたと思う

しばらく「洗ってこい」→「だってゴレンジャーが?」みたいな事を繰り返し、漸く兄も事の全容を理解したのだろう、少しの間沈孝すると、
「分かった、とにかく洗ってこい」と言い、その言葉を聞いて安心した俺は、兄の指示に従って手を洗い、服を着替えた。

身奇麗にした俺は、まるでパブロフの犬のようにせがみ始め、兄は少々辟易気味だったが、つと真顔に戻ると、

「ゴレンジャーの前に言っておきゃなきゃいけないことがある」

そう前置きして、こんなことを言い始めた

「知ってるか?ボットン便所の怪物のこと。
知らない?そうか、なら教えてやる。

おまえにも、赤ちゃんの事はわかるよな?そう、おまえも俺も、皆昔は赤ちゃんだった。

もちろん産まれる前は、お母さんのお腹の中だ。

◯◯(弟)がいるんだからわかるよな?そして、お父さんお母さんに愛されて産まれてくるんだ。

でも、世の中には愛されずに産まれてくる子もいる。
何故かって?愛してなくても、子供は生まれるものなんだ。

だからそんな子どもは、お母さんにとっては邪魔なんだ、愛してないから。

その子はどうなるのかって?わからないかな、おまえも要らないものは捨てるよな?それと一緒で、捨てちゃうんだよ、見つからないようなところへ、例えば海とか山の中に、ね。

どうして見つかっちゃいけないのかって?それはな、いけないこと、悪いことだからだよ。いくら邪魔だからって、捨てちゃうのは可哀相だろ?

そんなひどいお母さんが、この寮にも居たことがあるんだ、随分前だけどね。

そのお母さんとお父さんは、ここで出会って、愛し合うようになった。

でも、いろんな小さな事で喧嘩を繰り返すうちに、二人は別れちゃったんだ、嫌いになったから。

それからしばらくして、そのお母さんは素敵な男の人に出会ったんだ。

何度か会ううちに二人は愛し合うようになったんだけど、その時にはもう既に、お母さんのお腹の中に赤ちゃんがいたんだ。そう、別れたお父さんとの子供だよ。

そのお母さんはね、嫌われると思って赤ちゃんがいることを言えずに隠してたんだ、ずっと。

でもね、月日が経つうちに段々隠しきれなくなってきたんだ、お母さんのお腹がおっきくなってきたから。
そしてとうとう男の人にばれてしまった。

男の人はすごく怒って、お母さんはなんとか許してもらおうとするんだけど、男の人の機嫌は直らない。

そのお母さんには男の人がなにより大切だった、赤ちゃんよりもね。

だからお母さんは言ってしまったんだ、「この子を捨てるからお願い」って。

それを聞いた男の人は考え込むように黙って、こう言ったんだ、

「なら今すぐ捨ててこい」って。

お母さんは胸が痛んだけれど、男の人を失いたくなかったから、受け入れてしまった

それから毎日、お母さんは会社も休んで調べに調べたんだ、捨てる方法を。

そして知ってしまったんだ、方法をね。

お母さんは家に帰ると、園芸用の小さなスコップ、懐中電灯、黒いビニール袋を用意すると、まるでお葬式に、いや、泥棒に行くみたいに黒い服を着て、待ったんだ、真夜中になるのを。
そうして、月もない真夜中、お母さんが向かった場所は、墓場だった

自分の足元さえ見えないぐらい暗い墓地を、懐中電灯の明かりを頼りに、お母さんは探した。

右に左に光を翳し、お母さんは必死に探した、そして見つけたんだ、墓地に咲く赤い花を。

その花は彼岸花といって、 根っこの部分に毒があるんだ

昔の人はいらない子を捨てるとき、この花の根っこを食べていたことから、捨子花、ともいうんだよ。

そんな毒の花を摘み終えると、お母さんはすぐに帰った。

球根を綺麗に洗い終えると、お母さんは食べ始めた。
苦くて、まずくて、とても食べられたものじゃなかったけれど、お母さんは我慢して食べ終えた。

そうしてしばらくすると、お腹が痛くなりだした

痛みは段々強くなって、あまりの苦しさにお母さんは気を失ってしまったんだ。
そしてお日様が出始める頃、お母さんは気がついた

体の痛みを我慢して起き上がると、足の間に血まみれの小さな赤ちゃんがいた

お母さんはまた気を失いそうになりながら、赤ちゃんを抱えて必死でトイレへと向かった、自分の身勝手な幸せの為に赤ちゃんを捨てにね。

立ち上がることが出来なくて、廊下に血の跡を残しながらゆっくりゆっくり這い進むんだ、ミミズのように、痛みに堪えながら。

トイレに着き、便器までやっとこさ這い進んだんだけど、お母さんはそこで死んじゃったんだ、便器に顔を突っ込み、赤ちゃんを握りしめて。

それ以来、夜な夜な便器まで這い進むお母さんの幽霊が現れるらしいんだ・・・放り込む赤ちゃんを探しながら。

だから、あそこには近づかないほうがいいんだ。

特におまえは、ちょっと前まで赤ちゃんだったんだから、勘違いされて連れていかれるかもよ・・・」

兄の話を聞いて、俺は恐ろしさに震え上がった

ゴレンジャーを助けたい、けれどそんな怖いところに一人では行けないし、帰って来た家族中に聞いても「諦めろ」としか言ってくれない

俺はあんな所に取り残されたゴレンジャーが可哀相で可哀相で、泣きに泣いた

俺は泣き疲れて、ご飯も食べずに眠ってしまい、そのまま寮に泊まることになった

あの夢をみたのは、兄から話を聞いたせいかもしれないし、ゴレンジャーへの執着が強すぎたのかもしれないし、ご飯も食べずに寝たせいかもしれない

今でも見るその夢の始まりは、いつも廊下だった
暗闇に彩られた廊下の先に、ほの暗い明かりを燈したトイレが見える
俺はゆっくりゆっくりトイレまで進む
トイレの入口に着くと、どこかで扉の開く音が聞こえる
俺はあの便器の前まで進み、暗い穴を覗き込む
その時初めて、手に何か赤いものを持っていることを認識する
それは靄がかかったようによく見えず、ただ赤いことだけ分かる
俺は魅入られたように穴を見つめ続け、その間ずっと、何かを引きずるような音が聞こえる
その音は段々、段々大きくなる
その音が聞こえなくなったとき、俺は振り返り、そして―――





目が醒め、俺は現実に帰る
夢はいつもそこで終わり、その先はいつも見られない

疑問は遺る。
あの最初の日、俺はトイレで眠り込んでいたところを明け方、早起きした社員に起こされている

その時は寝ぼけてて、社員に連れられて部屋に戻ると直ぐにまた寝入ったが、朝目が醒めると、まざまざと夢の内容を思いだし、父にトイレで寝ていたことを聞かされた俺は、その日以来、あの寮で過ごすことを出来るだけ避けてきた
何故、俺はあの日トイレで寝ていたのか?あの夢は、現実に起こったことなんだろうか?

あの夢の先には、どんなものがいるんだろう?
恐怖心と好奇心が、俺の中で相反する

叶うならば見てみたい、そして願わくば、縁起がいいとされる初夢で見れるような夢であってほしい


あ?、やっと終わった、しかしここまで長くなるとは思わなかった
まあ、全部嘘なんだけどね

こんなつまらない日記を読んでくれてありがとう!あなたの忍耐力は素晴らしいの一言、誇りにしてもいいと、僕は思います

最後まで読んでくれた方、お疲れ様でした、そしてごめんなさい

オツカレ ∧_∧
チャ━(´∀`)━━ソ!
  /   丶
  / 人  \\ 彡
⊂ノ )   丶⊃
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   (_ノ (_ノ
Category: 日想  

パンドラの箱

誰にでも、自分では抑えようのない衝動に屈した事はあるのではないだろうか。

その衝動という名の悪魔は、様々な外的要因を受け、感情、欲求、ストレス等が高じた際に起こりうる突発的な行動の事であり、それは満たされない空腹感のようなもの、つまり心の飢餓とも考えられる。

大抵の人間にとって、その衝動は取るに足りぬ些細な物事であり、欲求だろう。だが、ある一部の人間には、その狂わしき衝動が、悲劇的かつ喜劇的な事件を引き起こす要因になっていると思われる。

例えばこんな事件がある。
1998年の冬、彦根市に住む主婦が幼い二人の子供だけを残して不倫に出かけた。
夫の目を盗み、情事に耽、淫らな声を上げる母親。しかしその頃、家では火災が発生し、子供達は火に炙られ苦しみの声を上げていた。(詳細は新井英樹著キイチにて確認要)
快楽の叫びと苦悶の叫び。なんと皮肉な出来事だろうか。

その後母親がどうなったのかは、触れずにおこう。だが、これだけは言える。糞ビッチ共はこの世から粛清すべきであると!俺がケンシロウだったらすぐさま肉塊に変えてやるのにっ!
だが残念なことに、俺にそのような力は無い。命拾いしたなビッチ共。


上記の事件のように、衝動からくる狂った欲求が、様々な事件を引き起こしているのではないだろうか。もちろん、我々のように正常な神経、常識を持つ一般市民にはよほどの事が無い限り縁の無い話であろう。そう、そう思うだろうが、ちょっと待ってほしい。
もし、もしもだ、仮にその狂欲の対象がオナry、コホン、失礼、えー、マスターベーションだったとすると、君達にも狂った衝動に屈した事があるのではないだろうか。
まさか、無いとは言わないよな?アニオタがキモい欲望を剥き出しにして画面の中の幼女に欲情するように、俺同様、貴様らもさ・・・さ・・・棹が付いてる女性に欲情したことがあるはずだ!
きっと、きっとあるはず!じゃなければ、何故AVコーナーにニューハーフモノなんて奇特なジャンルがあるんだ!どうして・・・!
ああ、どうして見てしまったんだろう、どうして手にとってしまったんだろう。
最初は、ただ興味本位だった。世の中にはこんなモノがあんのか、そう思いながらパッケージをつぶさに見ると、ナイスバディーなおねいさんがM字開脚のポーズで恥ずかしそうに俺を見返している。
ここまではよくある表紙だ。好みであれば、迷わず借りてしまっただろう。だがその股間には、普段お目にかかれない立派なさ・・・さ・・・棹っ!が優雅にそそり立っていた。
これは一体何なんだ。不思議に思い裏側を見ると、なんとそこには棹おねいさんに挿入しているような場面があるではないか。
何なんだこれは。こいつは女なのか、男なのか。確かめずにはいられなかった俺は、止めろと叫ぶ心の声を黙殺し、衝動に促されるままカウンターへ。ああ、なんてことだろう、俺は生まれて初めて、NHなる略語で称されるAVを借りてしまったのだ。衝動という名の悪魔が、俺を操っていたとしか思えない。
帰宅後、早速謎の検証に挑む俺。・・・ふむ、声は男だ。しかし見た目は女。用心しろ俺、魔境を見るまでは。・・・ぬ、脱いだ!しゃぶった!・・・うう、チンコが戦ってる。ケツに・・・ケツに!ああ、見た目は綺麗なおねいさんが、男の声でよがってる。・・・なぜだろう、漲ってきた。ばか!俺のばか!男だぞこいつは!・・・だめだ、男なのに、男なのに・・・、うう、右手が、右手が・・・!


そして俺は、お前達変態のせいで越えてはならない地雷原を越え、禁断の果実を口にしてしまったのだ。
お前達があんなモノを望まなければ、存在さえしてないだろうし、俺の悲劇も有り得なかっただろう。

ああ、なんて可哀相な俺・・・ッ!
Category: 日想  

ウイタク

前から欲しい欲しいと思っていたEWETをたまたま覗いたゲーム屋で発見!

即購入し、ウキウキ気分のまま早速家に帰って初プレイ

念願のEWETはJWETからどうシステムが変わり、どう進化したのか?

ゲームへの期待に胸を膨らませつつ、偶然見つけた我が身の幸運に若干興奮気味の俺は、やや逸りながら説明書をざっと見

・・・ふむふむ・・・・・・コンバート!?・・・戦術がより細かく・・・なるほどなるほど・・・二部は無いのか・・・よし、あとはやりながら、だな

ゲームセット、スイッチオーン!

ライセンスが流れた後、オープニングが始まッたが後回し

EDITも後回し、シーズンモードからだ!

まずは自分の分身となる監督の容姿等を決めるのか

うーん、名前ねぇ・・・仮に自分の名前でやるとすると、日本人監督がEuropeへ渡り、下位チームで数年実績を積んだ後中堅クラブへ、そしてやがては強豪クラブの監督に就任し、ビッグイヤーを勝ち取るのか・・・

ゲームのリアリティに難癖つけるのはナンセンスだと常々思っているけれど、これはありえないだろ俺

やはり外国人でやるべきだな、さてさて名前は何にしよう?

いや、名前より先に国籍を何処にするのかが重要だな

・・・うーむ、英語圏以外ではろくな名前が浮かばんな

よし決めた、イングランドにしよ

フルネームはムー・キャスティールに決定、名前は漫画から、苗字は小説から拝借したのだが、微妙に合ってない気がしないでもない

まあいいか、気に入らなくなったらやり直せばいいしね

次は容姿か・・・英国人らしくしたいがさてどうしよう?

英国人らしさとはなんだろうか?英国人・・・うーん・・・そだ、歴史から・・・ダメだ、アーサー王しか出てこない

べつに英国人らしくなくてもいいか

こう、一度見たら忘れられないくらいインパクトのある容姿にしたいな

サッカー選手でインパクトのある奴というとバルデラマだなぁ

ちとやってみるか

アフロにしてー、金髪にしてー、髭ボーボーのー、身長はあんま高くなかったイメージがあるからちっさくして、ポッチャリにするか

できた!おお!これは意図せずして某漫画のアフロマンに激似だな

見れば見るほど愛着が湧くなあ

うし、これでいくか

さてさて、チームは何処にしようかのぉ?

上位クラブは名声値が高くないと就任できないのか

下位クラブなら六大リーグ何処でも就任可能のようだな

ロビー好きな俺としては、もうすでに引退していないとはいえ馴染み深いセリエAから始めたいが、難しそうだな

うーん、どうしよう・・・って、フィオレンティーナが最初から選べるじゃないか!

ロビーが在籍していたチームで、尚且つヒデもいるな、ううむそそられる

いきなしセリエAは難しそうだがチーム力は高めだし、監督業とは茨の道、最初からシビアにいくのも悪くないな、よし、ここで始めるか

なになにアシスタント?イタリア女、フランス女、ブラジル女、男もいるが、んなもん論外

てことで誰にしよう?

うーむ、フランス女、紹介文ではお嬢様とのこと、凛とした顔立ちがいかにもお高くとまったお嬢様という感じがしていいのぅ

いやいやイタリア女も負けてはいない、美人だが少々あくの強い顔立ち、語学堪能な上、自信のスキルアップの為に未知の分野に足を踏み入れるその心意気、あっぱれですな

その二人と比べると、ブラジル女が素朴に見えてくる不思議
ショートカットの小顔美人だが、浅黒い肌にインテリ眼鏡、黒人にも眼鏡っ子にも興味の無い俺にはマイナスポイントだなっつーことで除外

これで二人のうちどちらかを選ばなければならないのだがどちらにすべきか?

セリエだからイタリア女にしとくのがBetterか?しかしフランス女の魅力にはイタリア女も負けざるを得ないな、何てったってお嬢様だし。よし、フランス女に決定っと

さてさてようやくスタートだな、しかしなんちゅー経営状態の悪さだろう、人事資金が数億しか無いとはねぇ、これじゃあ戦力を補強できないな

手薄なFWに選手を補強したかったがしょうがない、現有戦力でやるしかないな

MFに優秀な人材が豊富なこのチームに最適なシステムはなんだろうか?

サイドスペースが空きがちな3バックよりも、4バックのほうが守備が安定すると思うからDFは?Cバックだな

中盤から上はどう攻めるかで変わるから置いといて、まずは戦術を決めねばならんのぉ

うーん、理想としては4-1-2-3のパスサッカーでいきたいが、本家ウイイレで愛用しているこの戦術が果たして通用するのかどうか、大いに疑問だな

無難に4-4-2サイドアタックにするか

手薄なSHはミッコリとマレスカを、CFにはヒデをコンバートしてフリー移籍まで乗り切るとしよう

スタメンを図にすると、

CFリガノ
CFヒデ

SHミッコリ SHヨルゲンセン

CHオボド CHマレスカ

SDFキエッリーニ SDFギグー

CBビアリ CBウイファルシ

GKルパテッリ


となるが、守備の不安は否めないな

攻撃は守備から始まる、を基本的な概念とすると、ラインディフェンスのプレッシングサッカーとなるが、はてさてどうなるやら

キーマンはマレスカ、彼を起点にサイドから崩すとしよう

シーズン開幕前にプレシーズンマッチが三試合か、この試合結果よってはシステムを変えざるを得ないかも知れんのぅ

しかし心持ちドキドキワクワクしてきたな、どうなるどうなるどうなるよ?!

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