散文誌

日記・小説

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Category: 日想  

ある種の熱に浮かされ連綿と綴った一織りの散文

夢を見ていた。完璧な自己の世界で僕の言葉は魔法であり、真理であった。僕が口上すれば人々はふれ伏し、崇め、見上げるその目には畏敬と畏怖が混じりあい、奇妙な輝きを帯びていた。よくよく見て見ると、その虹彩の根源は僕の姿だった。煌めいていた。自然のどんな美しさよりも、鮮やかに。心を射抜く珠玉を、欲しいと思った。だから目を抉った。叫び声がした。苦痛に身を震わせる姿があった。可哀想だとは思わなかった。ひどいことだとも思わなかった。傷つけぬようにそっと、慎重に抉りだす。手のひらに震える目をつぶさに眺めたあと、一握りにつぶした。気味の悪い感触がした。握ったこぶしを開いて見るかどうしようか、ひとしきり悩み、僕は目をそらして汚らわしい物体を放り投げた。
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